2014/12/20

世界遺産ヤヴォルの平和教会を訪れて



ポーランドの南西部のドルヌィ・シロンスク地方にヤヴォルJaworという街があります。

ここにある木造教会は平和教会と言われ、2001年に同じくドルヌィ・シロンスク地方にあるシフィドニツァ
Świdnicaの平和教会とともにユネスコ世界遺産に登録されました。
車を降りて公園のような場所を横切って行くと平和教会が見えてきます。
質素な外観からは想像もつかない豪華な内装に訪れる人はだれもが驚くのではないでしょうか。この教会、なんと6千人を収容することができます。席には番号がついていて、昔は遠くから礼拝にやってくる信徒たちが座る場所を確保できるようにとこの番号で予約制になっていたそうです。なかでも多額の寄付をした富裕な市民のための特別席は説教台正面の2階に用意されていました。

ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会が建てられたのは17世紀半ばのこと。ボヘミアのプロテスタント教徒の反乱をきっかけに勃発した三十年戦争(16181648)後のことでした。ウェストファーレン講和条約(1648年)に基づき、オーストリア皇帝は、ドルヌィ・シロンスク地方のプロテスタント教徒たちに破壊をもたらす戦争と宗教紛争終結の省庁として「平和教会」を建てることを許可しました。ただし伝統的な教会と同じような構造は許可されず、建材は耐久性のないものでなければならず、市壁に備え付けられた大砲の射程距離内に位置していなければなりませんでした。木材、藁、粘土を利用したハーフ・ティンバー(木骨)造りの建物が出来ました。木造建築の教会としてはヨーロッパ最大です。
外から見ればシンプルな造りですが内部はバロック様式で豪華絢爛。ただしこれだけの空間があると
冬になると寒さが非常に厳しく、冬期の礼拝は入口から右手奥にある小さな別室で行います。

冬は見学も団体で事前予約のあるグループのみなので、個人で見学を考えている方は気を付けた方がよいでしょう。
 
ヤヴォル、シフィドニツァ、グウォグフ(焼失)の3カ所に福音アウグスブルク派教会が建てられ教会の奥にある階段を上がると上階にパイプオルガンがあります。
ちょうどこの日、ポズナン旅の見本市で知り合いになったヤヴォル市役所の方が一緒だったので
特別にオルガンを弾いてもよいと許可をいただきました。
弾くとは言ってもピアノとは全然勝手が違うので、ちょっと音を鳴らしてみただけなのですが、これまで数えきれない数の信徒たちがこの空間でオルガンの音色に耳を傾けたのだろうと思うと感無量でした。


イメージ 2  イメージ 3

ヤヴォルの平和教会ホームページ  http://kosciolpokojujawor.pl

Kościół Pokoju  w Jaworze
【所在地】
Park Pokoju 2, 59-400 Jawor
☎/FAX: ( +48 76 ) 870 32 73E-mail: jawor@luteranie.pl

【見学時間】
4月1日~10月31日 10:00~17:00
日曜、教会の祝日12:00~17:00
11月1日~3月31日は6名以上の団体で事前予約(遅くとも1日前までに)がある時のみ見学可
教会の歴史についての説明は日本語版もあり、お願いすれば流してもらえます。